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おさんぽ、本、映画について書いていきます。

喜嶋先生の静かな世界

喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)/森 博嗣

おおおこれは好きだ。すべてがFになる読んでおもしろかったから、もひとつよもーってなってこれが選ばれた。出てくる女の子がなんかちょっと特殊すぎる。そんなん?みんな?笑

内容は主人公の理系少年が大学で素敵な先生に出会って研究に打ち込むというもの。
Fになるより文章が整頓されててすごく読みやすいし綺麗になってる感。全体に漂う静かな雰囲気がそのまま喜嶋先生ぽくて好きだなあ。描写が理系なのがうける。日常でこのグラスはあのワイングラスと相似形だとか傾向を式化して目覚ましを…とか思わんよわたしは

喜嶋先生はあこがれを集めたような人だよね。みんなそうなれなくて苦しいんだ。
科学者のノーベル賞批判は他でも読むけどこれよんでたらやっぱりパフォーマンスなのかあ〜感否めずノーベル賞もださいなと思った。(誰)


この本読んでたら電車乗り過ごしちゃったよ電車すべてがFになるなんか終電でネタあかしの場面読んでたからちょー気をつけてた(笑)ともかくこの2冊読んでよかったなー。



ネタバレ

いちばん楽しいとこ↓




ほんのりと、おや、こちらになにかありそうだ、あの辺で、なんか光っているものがあるぞ、あれ、これはもしかして、ずっとまえに見たことがある、あれに似ていないか、おかしい、こんなふうになるはずはないんだ、どうしてこんなことになる?これが本当に成り立つなら、もしかして、今まで正しいと思っていたなにかが違っているのではないか……、と次々に、言葉にならない疑問、不安が立ち現れる。ページを捲り、ちらりと見えた形、見えた色、が目まぐるしく入れ替わる。そして、そのうちに、ふと霧の中から、こちらへ近づいてくるものがある、それを感じたときには、ぞっとするほど戦慄する。息を止めて、もう少しじっと待つ、しかし、煙のように消えてしまうことがほとんどで、摑もうとして追っても、シャボン玉のように音もなく消え去ってしまう。そんなものはなかったのだ、幻覚だ、と自分を慰めるしかない。
それでも、小さいものならば、ほんのときどき摑み取ることができるのだ。
ああ、これだ、きっとこれで近づける、という感触に出会う。そういうものが幾つか集まれば、そこそこの研究成果になっていく。