シークレット・レース
シークレット・レース
タイラー・ハミルトン&ダニエル・コイル
ついに読み終わりました。10日くらい貪るように読んでいました。おもしろい!タイラー・ハミルトンの人生、自転車レース、どうして&どうやってドーピングの世界の内側に入ってしまったか、などの話です。ランス・アームストロングのこともたくさんでてくるので「ただマイヨ・ジョーヌのためだけでなく」の続編としても読めます。
私はごく最近のサイクルロードレースファンなのでランスのこともハミルトンさんのこともドーピングのことも全く知りませんでした。Amazonにすすめられて「ただマイヨ・ジョーヌのためだけでなく」を読んで、騙され、初めて自転車界がどういう状況だったか、過去になにがあったか知ることになりました。
ドーピングしないと勝てない。自転車乗るならドーピング、クリーンでいくなら辞めろ、という状況…。ハミルトンさんは自分が同じ状況におかれたらどうするか考えてほしい、と何回も言っています。確かに生活かかってるし勝たなきゃいけないし周りもやってればやってしまうのかもしれません。でもドーピングが嫌だからといって当時辞めた選手もいたのだから、という気持ちもあります。私はそんな執着なくて辞めちゃうかもな。でもグレーゾーンぎりぎりの変な薬とかだったら飲んじゃうかも…健康のためだ!とか言われたらね…。
素人の私が思うのはやっぱり
フェアになるようなシステムが大事では?機関がしっかりしてないとね。ドーピングなんかしてたらだめだとチームと選手たちに思わせるようにトップがしないとね。選手は一個人でしかないんだからドーピングで勝ってるひとが裁かれなかったらそのままドーピングしちゃうよね。組織に押しつぶされちゃうよ。
それからみている私たちが
速い!強い!1位!以外のものにも価値を見出す
のも大事かも。スポーツは1位とってなんぼだから難しいけどね(´・_・`)
フローラン・ダバディさんがルモンド(フランスの新聞)にツールで最後にゴールした人にインタビューしたのが載っているって言っていました。みんなツールを走りきったことに誇りをもっているそうです。ほんとにそう思う。そういう1位以外の別の視点も大事かも。
私が気になったのはランスが正直にドーピングを認めればタイトル剥奪も二つにする、みたいな取引。結局ランスが無視したので全部剥奪されましたがいみわかんなくない!?ドーピングしてたら全部剥奪だろ!ランスの出方で結果が左右するってどうなの?七つ全て剥奪は妥当だと個人的には思います。
あと脅迫とか強要とか、もー🐄ランスファシストすぎだわ。😡😠
〔結論〕
タイラー・ハミルトンさんがかわいそう。そんな闇の自転車界に入っていかなければ人生の大事なときを不毛な苦しみに投じなくてよかったのに。ハミルトンさんは自転車界がクリーンだったらドーピングなんかしなかったと思う。でもランスはやってるかも。笑
それから奥さんたちもかわいそう。元妻のヘイブンさんなんて関係ないのに夫の嘘に加担させられて…。そんな世界じゃなかったら嘘もつかないでよかったし、ドーピング検査にびくびくしたりなんかしないで平穏な毎日を過ごせただろうに(´・_・`)それにドーピングしてあとになってばれた選手たちが鬱に悩まされているのもかわいそう。そんな世界にならないようにするのも大事
今の選手たちが少量のBBを使ってレースしてるとか考えたくないな。今はほんとうはどうなのかは分からない。はー。ほんとうにクリーンになりますように。
最後に私が心に残った文章を。
世界には、不思議な力が働いている。「神は扉を閉じるとき、同時に窓を開ける」ということわざがある。この言葉は、真実の反発力について話をしているのだと思う。僕は真実が生き物だということを知った。真実は内なる力を持っている。その中には弾力性がある。真実を否定したり閉じ込めたりすることはできない。そうすれば反発力が生じるからだ。扉が閉じられるとき、真実は窓を探す。そしてガラスをぶち破り、外に飛び出すのだ。
シークレット・レース―ツール・ド・フランスの知られざる内幕 (小学館文庫)
- 作者: タイラーハミルトン,ダニエルコイル,Tyler Hamilton,Daniel Coyle,児島修
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/05/08
- メディア: 文庫
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疑惑のチャンピオン
疑惑のチャンピオン観てきました。
〔あらすじ〕自転車選手、ランス・アームストロングは癌を克服しツール・ド・フランスを七連勝するも、それはドーピングによる勝利だった…
てきな話です。本(ただ、マイヨ・ジョーヌのためでなく)も読んで知ってたけどおもしろかった〜!!
▼私の経緯
本を読んで感動→ドーピングと知る→騙された怒(遅)→今の王者フルームへの不信感募り(フルームいい迷惑)→いやチーム・スカイはアンチ・ドーピングを貫いているし→落ち着く→フルームの自叙伝読み出す→映画みにいく
というアンチ・ドーピング月間の7月…。もう自転車業界と自分がわからない(フルームは信じてるのにー。お願いだよー。)
▼以下ネタバレ感想
映画の映像のフィクション山岳場面は、いやほんものの観客のコスプレ&並走はもっとやばいから12ステージにいたあいつら連れてこいや!と思いました笑(フルーム、ポート、モレマはほんとにかわいそうでした。激おこ!)
ランスのドーピングを見破ったウォルシュさんがランスの山登る姿をみて前と違いすぎる!!!って気づくのすごいよね。そういう人になりたい。笑 そしてガリレオ・ガリレイてき立場になってかわいそう
▼どうしてこんなにドーピングが蔓延するのか
こうなってくると
>>2位じゃだめなんですか!!<<
って思うよね。1位を求めすぎるからこういうことになるのでは?でも2位じゃだめだよね?
1位のフルームだってかっこいいけど、落車があったりけががあったり体調よくなかったりそれぞれ抱えながらツールを走る姿そのものが大事だと思う!と思うんだけど選手からすると契約とか生活とかお金の問題があるしねー。極端に言えば英雄か無職かみたいな。サガンだって去年ずっと2位でそれだと2位だよねみたいに言われちゃうしね。。スポーツ選手は強くてなんぼだから勝たなきゃ!っていうプレッシャーはあるよね。しかもみんなやってるよ!ってなっちゃあねえ〜(日本人か!)
あんなに血液入れたり出したりしてよく生きてんな〜と思っちゃうわ〜しかもかなりめんどくさくない!?!?間違ってチームメイトの血を輸血しちゃったりしないの〜?
ドーピングを指南していたミケーレ・フェラーリ医師も変態すぎてちょう気になるわ〜
あと最後のTVでドーピングしてましたか?にYesって言う場面おい今さらかよほんとに!って今さら思いました笑
「ただ、マイヨ・ジョーヌのためでなく」に、人生に希望を持って生きたい!という人が亡くなって、命を捨てるような愚行をする人が生きのびたりするところをみてきた(ちょっと忘れちゃって言葉のニュアンスが違うけど)ってお医者さんが言うところがあるんだよね。ランスは生き延びて前者っぽかったけど後者になってしまったところがあるよね。
結局どう生きるかを人はよく見ている、と思う。ドーピングしたっていう事実は一生ついてまわると思うけどそれでもこれから真剣に誠実に生きればそれに共感してくれる人もいるはず。自分のエゴに負けずに真剣に誠実にこれから生きれるといいね。
フルームの自叙伝
フルームの自叙伝を読んでいます。どんどんフルームに肩入れしちゃって…。フルームがドーピングなしのクリーンでも勝てるんだ!という証明になればいいのにと思います。去年フルームがどうせドーピングだろとか罵られているのをきいて、努力してここまできている選手たちになんてひどいことを言うんだ!と思いましたが、私もランス・アームストロングの本にやられたように自転車競技のドーピングまみれはやばいものがあったようなので、その歴史からそう思われてしまうのも仕方ないかもしれません。
でも私はフルームとスカイを信じたいので…ほんとにドーピングしてないといいなあ。
私はたいして英語ができるわけではないので、細かいニュアンスはいまいち分かっていないと思います。高校のころもっとごりごり英文を読めばよかったなあ。でも今からでも遅くはない!ということでがんばろう。日本の英語教育はなんだかんだと言われてるけどセンター試験のときに大量の英語を決まった時間までに読む練習していたのは良かったと思います。
ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
今年もツール・ド・フランスにはまっています♡(^ω^)
私は去年のステージ優勝からティンコフのマイカが好きなので応援してます♡
ツールの楽しみ方は選手&チームを応援するのはもちろんフランスの景色、牛、観客の謎の応援モニュメントなどにあります(^ω^)フランスかぶれなのでフランス語がちょいちょいでてくるのも嬉しい!去年の優勝者フルームもレース前のお披露目?でフランス語で話しててイギリス人なのにいい人〜と思いました。
そういうわけでツールグッツを漁ってたら、Amazonに勧められたので、読んでみました。
ツール・ド・フランスの選手たちの話かな?裏側エピソードとかあったらおもしろいかもと思って読み始めたら、自転車選手だった著者が癌になり、それをも克服してツール個人総合優勝をした!という話でした。
もうこの3日くらいは貪るように本を読み序盤で既に何回も泣きそうになりながら読みました。なにがあっても、努力することは大事なんだなあって思いました。
もうこの3日くらいは貪るように本を読み序盤で既に何回も泣きそうになりながら読みました。なにがあっても、努力することは大事なんだなあって思いました。
そして彼は今なにしてるんだろう、と思ってGoogleしたら
ドーピングだったんだって!!!!
マジかよ!!!!私の時間と感動を返して!!!!ってゆうかかなり有名な話でもう語り尽くされたくらいの話!!!世界中の人が何年か前にそうなってたはず!!!笑 私遅っ!!!
ということで
この夏彼がテーマの映画「疑惑のチャンピオン」が公開されます〜(^ω^)わらい
そういえば弟がドーピングの人で〜って言ってたわ。マジうける。まだ信じらんないし。一緒に戦ってた選手たちかわいそう。とかそういう話ももう一周まわっとるわってかんじね。まあ七連覇はやりすぎかも。でももうなにが真実でなにが真実でないのかわからない…。チームで組織ぐるみのドーピングとかもうなにがなんだか。ほんとうにただの夢物語だったのかな。
そういうわけでこれからドーピング関連の本を読むことになりそうです。
あまりのショックで全然仕事が進まないんですけど( i _ i )どうしてくれる!!!笑